SwitchBot に Aqara のセンサーを混ぜる:Matter 対応人感センサーで細かい検知を足す構成

Photo: Jakub Zerdzicki / Pexels
結論から書きます。SwitchBot に Aqara の人感センサーを足すなら、混ぜる場所は SwitchBot アプリではなく、Apple ホーム・Google Home・Alexa のどれかです。
- SwitchBot アプリにそのまま入るわけではない:ハブ3 は一部の他社 Matter 機器を操作できるとされていますが、ベータ扱いの機能で、Aqara のセンサーを SwitchBot のオートメーションの条件に使えるとは公式に確認できませんでした
- 必要なのは2つ:Aqara のセンサーをつなぐ「Thread ボーダールーター」と、SwitchBot 機器を同じアプリに出すための連携(Matter 対応ハブ、またはクラウド連携)
- **足す価値があるのは「照度」と「じっとしている人の検知」**が欲しいとき。単に動きを拾うだけなら SwitchBot の人感センサーで足ります
Aqara のセンサーを足す理由:SwitchBot にない検知
SwitchBot の人感センサーでも「動いたら照明をつける」は作れます。それでも Aqara を足す理由は、次の2機種がそれぞれ違う検知を持っているからです。
- Aqara 人感センサー P2:Matter over Thread 対応。最大7m・水平170度の検知範囲と、独立した照度センサーを持つとされています。電池は CR2450 を2個で最長2年。販売店では5,000円台で売られています
- Aqara 人感マルチセンサー FP300:赤外線(PIR)に 60GHz のミリ波レーダーを組み合わせ、動いていない人も検知できるとされています。温度・湿度・照度も測れます。日本では2025年11月発売、7,780円(税込)
PIR 方式の人感センサーは、体の動きで反応する仕組みです。デスクワーク中や読書中のようにじっとしていると「人がいない」と判断され、照明が消えることがあります。FP300 のミリ波レーダーは、この「在室しているのに消える」を減らすためのものです。
どこで混ぜるか:3つのアプリ別の構成
Aqara のセンサーと SwitchBot の機器が同じアプリに並べば、そのアプリの自動化で「Aqara が検知したら SwitchBot を動かす」が作れます。
| 使うアプリ | Aqara 側に必要なもの | SwitchBot 側のつなぎ方 |
|---|---|---|
| Apple ホーム | HomePod mini、Apple TV 4K(Wi-Fi + Ethernet) | Matter 対応ハブ経由 |
| Google Home | Nest Hub(第2世代)、Google Home スピーカーなど | Matter 対応ハブ、またはクラウド連携 |
| Alexa | Echo(第4世代)、Echo Hub など一部の Echo | Matter 対応ハブ、またはクラウド連携 |
ボーダールーターになる機器はMatter と Thread の記事で詳しく書いています。すでにどれかを持っているなら、追加で買うのはセンサーだけです。
SwitchBot 側は、エアコンや照明を赤外線で動かしているハブがそのまま使えます。Matter で他社アプリに出せる台数はハブミニ(Matter対応)4台・ハブ2 8台・ハブ3 30台とされています。数台なら、どのハブでも足ります(違いはハブの選び方にまとめています)。
なお Aqara の公式案内では、P2 も FP300 も Aqara のハブなしで Matter のアプリにつながるとされています。感度や「人がいない」と判断するまでの時間を細かく調整したい場合は、P2 は Aqara Hub M3、FP300 は Zigbee モードに切り替えて Aqara の Zigbee ハブとつなぐ必要があるとされています。
構成例:Aqara が検知して、SwitchBot が動く
条件 → 動作の形で、相性がよい組み合わせを2つ挙げます。
例1:夜の廊下だけ照明をつける(P2)
- 条件:P2 が動きを検知 かつ 照度が暗い
- 動作:SwitchBot 経由で廊下の照明をつける。数分動きがなければ消す
昼間の明るい時間に無駄に点灯しないのが、照度センサー付きの利点です。
例2:在室中は照明とエアコンを切らない(FP300)
- 条件:FP300 が「人がいない」状態になって一定時間たった
- 動作:SwitchBot 経由で照明とエアコンを切る
PIR だけで組むと、じっと座っている間に切れてしまいやすい自動化です。静止も検知できるセンサーを条件に使うことで、切れるのは本当に部屋を出たときに近づくとされています。
SwitchBot の人感センサーは捨てる必要はありません。玄関や廊下のように「通ったかどうか」だけ分かればよい場所は SwitchBot、照度や在室を見たい部屋は Aqara、と置き場所で分けるのが無理のない混ぜ方だと私は考えています。
つまずきやすい点
- Alexa では照度が使えない場合がある:P2 の照度センサーは、Alexa など一部の Matter アプリでは使えないとされています。例1のような「暗いときだけ」を作りたいなら、Apple ホームか Google Home のほうが確実です
- ボーダールーターを複数メーカーで混ぜない:Apple と Google の機器が両方あると、Thread のネットワークが別々にできることがあります。最初は1社にそろえるほうが無難です
- 片方のアプリにしか出ない:Matter 機器は複数のアプリで共有できますが、追加の手順が必要です。Alexa と Google Home の両方で使いたい場合は、片方のアプリで共有用のコードを発行して、もう片方に追加します
- 反応が遅いと感じたら経路を疑う:SwitchBot をクラウド連携でつないでいると、インターネットを経由する分だけ遅れることがあります。気になる場合は Matter 経由に切り替えて比べてみてください
- 電池の種類が増える:SwitchBot は単3・単4、Aqara は CR2450 です。コイン電池は買い置きしておきます(電池持ちは電池の記事も参考にしてください)
貼り付けは両面テープかスタンドなので、賃貸でも原状回復の心配は少ない部類です。剥がし方は退去時の記事にまとめています。
まとめ
- Aqara のセンサーは SwitchBot アプリではなく、Apple ホーム・Google Home・Alexa で混ぜる
- 必要なのは Thread ボーダールーターと、SwitchBot を同じアプリに出す Matter 対応ハブ(またはクラウド連携)
- 照度で点灯を絞りたいなら P2、じっとしていても消えない自動化なら FP300
- Alexa では P2 の照度が使えない場合があるので、照度を条件にするなら Apple ホームか Google Home
- 価格と対応状況は変わりやすいので、購入前に公式サイトで確認する


