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賃貸の後付けスマートロック比較:SwitchBot ロック Pro・SESAME 6・Nature Lock の総額と解錠方法

公開 2026-10-21読了 6 分

Photo: Kampus Production / Pexels

この記事でわかること
賃貸に工事なしで付けられるスマートロック3機種を、遠隔操作と外側の解錠手段まで含めた総額と解錠方法で比較。Qrio Lock の販売終了と SESAME の世代交代も踏まえて、買う前の確認点をまとめます。

結論から書きます。賃貸の玄関に工事なしで付けるなら、2026年10月時点で私が候補に挙げるのは次の3機種です。

  • とにかく安く始めたい:SESAME 6。遠隔操作用のハブと、外側で使う指紋・ICカードリーダーまで足しても約1.1万円
  • スマホを持たない家族も開けられるようにしたい:SwitchBot ロック Pro。指紋・暗証番号・交通系ICカードを1枚のパッドでまかなえる
  • 鍵を持ち歩く感覚のまま手ぶらで開けたい:Nature Lock。専用キーを持って近づくだけで開く

比較の候補として定番だった Qrio Lock(Q-SL2)は、すでに販売が終了しています。SESAME も、公式ストアの製品ページが SESAME 5 から SESAME 6 に切り替わっています。この記事では、今から新しく買える機種で比べます。

Qrio Lock と SESAME 5 は今どうなっているか

Qrio Lock(Q-SL2)は販売を終了していますが、サービスやサポートを終了する予定はないと案内されています。すでに使っている人は、そのまま使い続けて問題ありません。なお初代の Qrio Smart Lock(Q-SL1)は、2026年7月15日でサービスを終了しています。

その流れで2026年4月30日に発売されたのが Nature Lock です。スマートリモコン「Nature Remo」のメーカーである Nature が、Qrio Lock の設計・技術の提供を受けて、国内で開発・製造したとされています。「Qrio Lock のような手ぶら解錠が欲しい」人にとっての、今の選択肢はこちらです。

SESAME は世代交代が早いブランドです。SESAME 5 が在庫品として安く売られていることもありますが、価格差が小さいなら、電池持ちが伸びた SESAME 6 を選ぶほうが無難だと私は考えています。電池寿命は SESAME 5 が1年以上、SESAME 6 が500日以上とされています。

3機種の総額:外から開けて、外出先から確認できるまで

ロック本体の価格だけで比べると、差を見誤ります。賃貸で実際に困るのは「スマホの電池が切れたとき」と「外出先で締めたか確かめたいとき」です。そこで、外側の解錠手段と遠隔操作に必要な機器まで含めた総額で並べます(税込。2026年10月時点の公式価格とされている金額)。

機種ロック本体遠隔操作に必要なもの外側の解錠手段総額の目安
SESAME 64,378円(セール価格)Hub3:2,728円SESAMEタッチ2:3,828円約1.1万円
SwitchBot ロック Pro17,980円ハブミニ(Matter対応):5,980円指紋認証パッド(ロックとのセットで22,980円)約2.9万円
Nature Lock25,800円(単品)Nature Remo Lapis:7,980円Nature Key(ロックとのセットで32,800円)約3.4万〜4.1万円

表を読むときの注意点が3つあります。

  • SESAME 6 は価格が動きやすい:通常価格は9,800円と表示されていて、セール価格との差が大きい状態です。注文する日の価格を必ず確認してください
  • Nature Lock の遠隔操作は Remo の機種を選ぶ:連携できるのは Nature Remo 3・Lapis・mini 2 で、Nature Remo nano は非対応とされています。nano を持っている人は買い足しが必要です(nano と Lapis の違いはこちらの記事)
  • SwitchBot のハブは家電と共用できる:ハブミニをエアコン用にすでに持っていれば、追加費用はかかりません

解錠方法の違い:スマホ以外で開けられるか

SESAME 6SwitchBot ロック ProNature Lock
スマホアプリ○○○
Apple Watch○○○(アップデートで追加)
手ぶら解錠○(ドア前で約5秒待つ)○○(Nature Key を携帯)
指紋・暗証番号・ICカード別売のタッチ2/タッチ2Pro別売の指紋認証パッド公式発表では確認できず
オートロック○○(ドアの閉まりを検知)○(閉まってから直後〜300秒)

分かれ目は、スマホを持たない人が開けられるかです。子どもや高齢の親も同じ玄関を使うなら、ドアの外側にパッドを付けられる SwitchBot か SESAME が向きます。SwitchBot の指紋認証パッドは、指紋と暗証番号に加えて Suica・PASMO などの交通系ICカードでも開けられるとされています。SESAME は、指紋とICカードで開ける SESAMEタッチ2、暗証番号も使える SESAMEタッチ2Pro(4,928円)から選ぶ形です。

Nature Lock は「鍵の代わりに Nature Key を持ち歩く」設計です。キーを持って近づけば開き、ボタンを押して開けることもできます。Nature Key は Apple の「探す」に対応しているとされ、なくしたときに探しやすいのは利点です。一方で、キーのコイン電池(CR2032)は約7か月で交換の目安とされているので、交換の手間は見込んでおきます。ウィジェットや Apple Watch での操作は2026年5月のアップデートで加わりましたが、Nature Remo との連携が前提とされています。

賃貸で付ける前に確認すること

3機種とも、サムターン(室内側のつまみ)にかぶせて両面テープで固定する方式で、ドアや鍵穴は加工しません。それでも、買う前に次の点は確認しておきます。

  • サムターンの形とまわりの余白:特殊な形のサムターンや、ドア枠との隙間が狭い玄関では付かないことがあります。各社の対応確認ページと自宅の写真を見比べておくのが確実です
  • 鍵が2つある玄関:1台で回せるサムターンは1つです。上下とも自動化するなら2台必要になり、総額は倍近くになります
  • 電池の種類と持ち:ロック Pro は単3電池4本で約9か月、SESAME 6 は CR123A 1本で500日以上、Nature Lock は CR123A 4本で約2年とされています。Nature Lock は2本ずつの2系統で、片方が切れると予備に切り替わる作りです。コンビニで買える単3か、買い置きが必要な CR123A かで選ぶのも一つの基準です
  • 外側に付ける機器は管理会社に一言:指紋パッドなどは廊下側に貼るので、先に確認します(指紋認証パッドの記事で聞き方を書いています)
  • 退去時の剥がし方:両面テープの外し方は退去時の記事にまとめています

どの機種を選んでも、物理鍵は「使わないけれど持ち歩く予備」として残しておくのが安全です。

まとめ

  • 予算を抑えるなら SESAME 6。ハブとタッチ2を足しても約1.1万円(セール価格が前提)
  • スマホを持たない家族も使うなら SwitchBot ロック Pro。指紋・暗証番号・交通系ICを1枚のパッドで。総額は約2.9万円
  • 手ぶら解錠を重視するなら Nature Lock。Qrio Lock の技術を継いだ現行品で、遠隔操作には Remo 3・Lapis・mini 2 が必要
  • Qrio Lock(Q-SL2)は販売終了だが、サポートは続くと案内されている
  • 価格とモデル構成は変わりやすいので、注文前に公式サイトで確認する
編集人(本業: IT) 賃貸で暮らしながら、工事なしでできる範囲を試しています。使わなくなったものも書きます。